不眠症Q&A
不眠症関連でよくある質問と回答①
Q 寝つきが悪い、途中で目が覚める、十分に眠った感じがしないってやっぱり不眠症原因として多いのでしょうか。それに寝る前の飲酒をする事もあり、不眠症の原因として考えているのですがそれも関係あるのですか。
A 眠れない理由は様々ですが、その多くは覚醒と睡眠のバランスが崩れ、体を「覚醒」させる機能が「睡眠」を誘う機能よりも上回ってしまった場合、不眠がおこるという仮説が報告されています。
バランスが崩れる原因には、睡眠習慣の問題・睡眠リズムの乱れ、ストレス、うつ病などの精神疾患、アルコール/薬の影響などがいわれています。夜更かしによる体内時計のリズムの乱れ、ストレスや心配事、環境の変化などの心理的な影響、生活習慣病やうつ病といった病気の影響、不眠の原因はさまざまです。
不眠症関連でよくある質問と回答②
Q 不眠症と生活習慣病は関係してるんですか。不眠症状のある人は、ない人に比べて糖尿病や高血圧になる危険性が高くなるといわれているのですが、不規則な生活を送って生活習慣が乱れている人の方がなりやすいのでしょうか。
A 慢性的な不眠や睡眠不足は、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病を引き起こすリスクを高めることがわかっています。
多くの研究から、不眠と生活習慣病は互いに関連性があり、相互に影響を与えているといわれています。不眠症状のある人では、ない人に比べて糖尿病を引き起こすリスクや、高血圧になる危険性が高くなるといわれています。なので不眠症を改善することは、生活習慣を正しくし生活習慣病の予防や施術においてもとても大切です。
不眠症関連でよくある質問と回答③
Q 不眠症と睡眠不足の違いは何ですか。
不眠症は夜に眠れないもので睡眠不足は寝る時間が短いもので、どちらも眠れなく睡眠時間が短いものだと認識しているので同じ意味だと思うのですが、この2つは全くの別物なのですか。
A 不眠症と睡眠不足はよく混同されがちですが、まず睡眠不足は、就労や学習、不規則な生活などにより、偏った睡眠習慣となり、その人にとって十分な睡眠が得られずにいる状態をいいます。(ただし、必要な睡眠時間は年齢による差や個人差があります。)日中、眠気のために仕事や家事に困難を感じなければ、睡眠不足の心配はないでしょう。
一方、不眠症は精神、身体、神経等の病気などのために、主観的に眠りたいのに眠れず、不眠の症状や日中の活動に影響が続く状態をいいます。
一時的な環境の変化やストレスなどで、数日間眠れない状態は一過性不眠といい、原因が解決すれば眠れるようになりますが、生活上の工夫を行っても不眠の症状が1ヵ月以上続く場合には、施術が必要な場合もありますので、医師に相談してください。
不眠症関連でよくある質問と回答④
Q 不眠症はストレスからくるものなのですか。仕事や家庭環境・人間関係などによるストレスなどがあるそうですが多くの場合、周囲の環境によるストレスや周囲の環境の変化・睡眠リズムの乱れや睡眠習慣が問題があるのでしょうか。
A ストレスによって自律神経が乱れると、交感神経が優位となり、脳は興奮状態になります。夜になっても活動モードの状態が続くと、休息できなくなります。たとえ眠れたとしても、浅い眠りが多くなり、夜中に何度も目を覚まします。睡眠時間は十分であるにもかかわらず、寝た気がしないという状態に陥ります。
また、睡眠障害により脳が休めなくなると、脳に負担がかかります。悩みやイライラ、緊張などストレスで心に負担が強くあるいは長期間かかり、眠れなくなってしまう場合があります。この状態が長く続くと、不眠が慢性化してしまいます。
不眠症関連でよくある質問と回答⑤
Q 不眠症にはタイプとかあるんですか。
A 不眠症とは「眠れない」症状が1か月以上続き、日中のパフォーマンスが低下した状態と定義されています。
不眠症が続くと、日中の集中力が低下するだけでなく、イライラしやすくなり、片頭痛の原因になったりします。大きく分けて「入眠障害」「中途覚醒」「早朝覚醒」「熟眠障害」の4つがあります。自分がどの不眠のタイプなのか知っておくとよいでしょう。
①入眠困難タイプ…寝床についてもなかなか(30分~1時間以上)眠りにつけないタイプ
②中途覚醒タイプ…いったん眠りについても、翌朝起床するまでの間、夜中に何度も目が覚めることがあるタイプ
③早朝覚醒タイプ…希望する時刻、あるいは通常の2時間以上前に目が覚め、その後眠れないタイプ
④熟眠障害タイプ…眠りが浅く、睡眠時間のわりに熟睡した感じが得られないタイプ
これらのタイプは重なって起こることもあります。
予防策としてやはりリラックスすることに務めることです。お風呂に浸かることやストレッチをして筋肉の緊張を和らげることや首や顔に暖かいタオルやホットアイマスクなどをあてリラックスしてから寝るなどの予防策が必要です。
対策としては、やはりどのようなタイプかを理解し、筋肉が緊張しすぎて交感神経が優位になり眠りが浅かったりすることがどのタイプにもあるので、しっかりと緩め、自宅でもできるセルフケアのストレッチをすることも大切です。
不眠症で病院に行かず、整骨院での施術を受け、筋肉の緊張の緩和のために手技や鍼施術などを行い、改善されてる方も多いです。